低学年担任も多かったので、なんとなく子どもたちが読む本の傾向は知っています。
私が1番オススメするのはゾロリシリーズ。変な本と言われるようで、多くの東大生が低学年の時に読んでいたと雑誌には載っていましたよ。
ゾロリシリーズの良さをちょっと解説します。「文章を読まないと、ストーリーがわからない。つまり、ゾロリを楽しむために子ども自身が文章を読まなければならない」ということになります。「文を読み進めて理解して面白さを知る」という読書の楽しさをゾロリが教えてくれるのです。
ゾロリじゃなくてもいいですよね?という方のために、ご紹介します。
王様シリーズ/森のシリーズ/おばけのアッチコッチソッチ
などもオススメです。これらは絵もほんわかしていてとにかく可愛い。私もよく読みました。このくらいの分量ならば、読み聞かせすることもラクです。
小2の子どもに私が最近よく言う言葉が
「『低学年向け』と書いているので、今のうちしか読めないよ!」
です。
もちろん、そんなわけないのですが笑、期間限定と言われると読みたくなりますよね。
出版社も低学年と書いているのだから、低学年の理解度や心にちょうどいいのだなと信じて、積極的に選ぶようにしています。良書や先取りという形ではなく、子どもの今の心にちょうど響く本をとにかくたくさん楽しんでほしい。
とはいえ、好きな分野だけは先取りをしています。わが子は伝記が好きなので、伝記だけは高学年向けまですすんでしまいました。(中学年まで制覇してしまったので)
伝記の5年生版を渡すと、
「アンネフランクって何した人?」
と聞かれました。どうやら学年が上がるにつれて、書き方が難しくなるのではなく、時代背景が難しくなるようです。
「戦争中に外に出て見つかると殺されてしまうから家の中で日記を書き続けた女の子よ。」と一応説明。付け加えて、
「読んでいてつらくなりそうだったら、読むのを止めてもいいんだよ」
と伝えておきます。
・「1度読み始めたら全部読まなくちゃ!」だけでなく
・「やめたくなったから別の本にしよう」という選択肢もある
ということを伝えておきたかったからです。年齢に応じた本というわけでもないのに、投げ出すなということを言わなくてもいい。自分の気持ちを抑えつけてまで、無理せず、自分の気持ちを敏感にわかって、行動を選択できる能力を大事にしたいと思っています。