小学校受験の問題について、少し詳しく説明しますね。
小学校受験の学習は、教科書学習の先取りよりもお得?
小学校受験の学習内容は、「全教科にわたって役立つ力」です。よって、教科書の先取り学習に取り組むよりも、小学校受験の問題に取り組むことは「全教科に役立つ基礎づくり」としてオススメします。
小学校受験の問題は分野としては大きく分けると次のようになります。
記憶の問題
知識・常識の問題
数量の問題
推理の問題
言語の問題
知覚の問題
という分野です。(もっと細かく分ける方法もあります)
この分野でわが子を分析してみると、
第一子(現在、小2)
記憶の問題◎
知識・常識の問題◯
数量の問題◎
推理の問題△
言語の問題◯
知覚の問題△〜○
第二子(現在、年中)
記憶の問題△
知識・常識の問題○
数量の問題◎
推理の問題△
言語の問題◯
知覚の問題△〜○
という私からの評価になります。「国語が苦手、算数が得意」などではなく、細かい分野に分かれているので、「推理の力をつけていこう」「記憶の問題を毎日1つやってみよう」という子どもにつけたい具体的な力がわかりやすくなります。
「学習ができた・できない」という目で子どもを見るではなく、「学習に取り組むことで、この子の傾向がわかる」ということなのです。第一子と第二子を私が一緒に育ててきたつもりでも、本人の気質によってこんなに違いがあるのだという確認作業になります。
※ちなみに休校休園のときには、「図形の構成」「推理」の問題を小2と年長で同時に取り組みました。5年間の図形の構成や推理という思考力を育てるチャンスが少なかったのかもしれないと思い、現在補強中です。同時に、2歳の平面図形の体験を増強中しています…。
最後に子どもへのメリットを紹介
小学校受験の問題は絵がたくさんついていて可愛いです。学校の学習のような無機質な問題とはプリントの雰囲気が全体的に可愛く感じるので、子どもにとっては、とても取り組みやすいと感じました。
同い年の園児が「たし算ができる!」「かけざんをおぼえた!」「お手紙を書いた!」と聞くととても焦ってしまうかもしれませんが、私は焦る気持ちを抑えて、年長だった第一子と小学校受験の問題にコツコツ楽しく取り組みました。小学校の初めにはひらがなもあやしかったわが子は図形の描写、形の書き写し、なぞりを丁寧に取り組んでいたおかげで今は漢字もバランスよく美しい文字で書けるようになりました。算数で長い問題文の意味の理解もできているようです。
あのとき焦って、小学校学習内容を慌てて先取りしなくて本当によかったと思います。
1年生の教科書に載っている先取り学習よりも、全国の5歳児が受験で取り組んでいる学習内容の同じレベルを身につけておくことが、
私はどんな学習も身につけられる最強の下準備だと思うのです。