16歳の時にピアノの先生から
「次回の発表会にこれが良いよ」と渡された楽曲。
クラシックには疎い私なので、
自分で弾いてみて、「美しい!」と
気に入っていたけれど
楽譜1枚目の時点で、
ダブルシャープが出てきて、
「これは何の音を弾けば良いの?」
と譜読みがストップ。
(今の時代なら、YouTubeで音源を聴けるのに)
そうしていると、母が自分が好きな
「幻想曲『さくらさくら』を弾いたら?」
と推してきて、
次週のレッスンでは、
幻想曲さくらさくらに変更となりました。
もちろん、幻想曲さくらさくらもかっこよくて、
好きになって演奏をしたけれど、
「やっぱりアラベスクを演奏したかったな」
という思いがずっと続き、
その後、演奏できるチャンスもなくなり、
「私はアラベスクを弾けなかった」という思いを
20年以上もずっと引きずっていました。
(実は「さくらさくら」よりも「アラベスク」の方がグレードが上だったことを後で知り、「先生はせっかくレベルが高い曲を私に勧めてくれたのにな」と先生の気持ちを叶えられなくて残念という気持ちも加わっていました)
去年、幻想曲さくらさくらを再度演奏できて、
「やっぱりアラベスクもまだ弾けるかも!」と
少し自信がついた私。
冬休みや春休みに少しずつ譜読みを進めて、
大好きな中間部が弾けるようになった!
「今年の秋には、アラベスクを弾く!」
と決めて、
提示部の後半や再現部も譜読みを進めてみた。
(結局、提示部の後半が最後まで関門だった…)
本番…所々のミスはあったけれど、
なんとか完成!
完成できてよかった!
16歳のときの私の夢が叶って良かった。
いつも、未来の自分に感謝されるように
今を生きようと思っている私だけれど、
今回は、
過去の私が現在の自分に感謝してると思う
何歳になっても、
◯時間を決めて取り組む(自分との約束を守る)
◯できるときにはしっかり取り組む
(周りに合わせるけど、自分にチャンスが回ってきたら、その瞬間にやる)
ことで夢が叶う気がしました。
録音して、書き込んだ楽譜。
客観的に聴いて
「もっとこんな表現をしたい」と
考えて、自分にフィードバックし続けました。
「レッスンを受けない」となると、
自分自身で精一杯表現して、
自分自身が先生や観客になって聴いて、
自分自身でやっていくしかない。
でも、自分自身でできると自信にもつながる。
結局、
自分の表現が好きだった部分もあるし、
「もっとこうしたかったな」という部分もある。
でも、16歳のときの私からすれば、
ゼロからのスタートだったので、
とりあえず楽曲が完成したことに満足している。
良かったな…と大満足して、何回も聴きながら、
次回の楽曲の製本をした私(私、忙しいな)。
次回もやっぱり良い演奏(伴奏)ができるように
本番後の満足感を味わえるように、
コツコツ進めていきたい。