学校や園という私と離れた場所で、私との約束を覚えてもらう…ということは子どもたちにとってはとても困難なことです。
今回はアルコールスプレーを持っていくことになった7歳に「危ないので、友達には貸してはいけないよ」と釘をさしました。ここで約束を守ってもらうために私がすることがあります。
役割演技(ロールプレイ)
私が約束のあとにすることは「友達の真似」です。約束を守れるか守れないかという分岐点の状況をつくります。
私「ねぇ、アルコール、かしてよ」
7歳「ママのだから貸せない」
私「ママのだからいいでしょう?貸してよ」
7歳「ママのだから貸せないよ」
ここで一旦ストップし、助言します。
私「ママのだから貸せないよ の次に『ママとの約束だから貸せないの』と入れた方が伝わりやすいよ」
というアドバイスをします。そうして、私はまた「友達の真似」に戻ります。
私「ママの分なら大丈夫でしょ?かしてよ」
7歳「ママとの約束だから貸せないの」
「うんうん、それで伝わりやすいと思うよ!良い言い方よ!」と伝えます。本人にとっても自信になります。
この役割演技(ロールプレイ)は、
・道の歩き方(交通安全)
・その消しゴムちょうだい(自分のものを守る)
・意地悪な言われ方をされたとき(自分や友達の心を守る)
にも役立ちます。怒って答えるのではなく、いやな思いをしながら行動するのではなく、自分の意見を伝えるときや各家庭での約束を守ってもらうときに役割演技(ロールプレイ)で相手にとっても心地よい伝え方を家庭で練習できます。
特に小さな子には、状況を想定した言い方の練習にもなりますし、できなくても少しずつ慣れてきます。私はよくつかっています。
教育実習の道徳の授業にて学びました。
実生活にも大いに活用できます。